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うちの愛猫・ウタマロは1歳4ヶ月のとき、ストルバイト結晶による膀胱炎を発症しました。
病院で「療法食を続けてください」と言われたその日から、試行錯誤の日々がスタート。試供品を何種類試しても食べてくれなくて、最初は本当に困りました。
この記事では、ストルバイト持ちの愛猫に実際に試して食べてくれた療法食・食べなかった療法食の記録と、選び方のポイントをまとめています。
あちこ体験談の詳細(膀胱炎発症〜再発〜治療の全記録)はこちらの記事でどうぞ。


そもそもなぜ療法食が必要なの?
ストルバイト結晶は、尿のpHが高い(アルカリ性に傾いた)状態で形成されやすくなります。療法食はこのpHをコントロールする成分設計で、結晶を溶かしたり再発を防いだりする役割があります。
- ストルバイトは食事で改善できる種類の結石
- 水分をしっかり摂ることも同じくらい重要
- 体質的になりやすい子は長期管理が必要
最初の壁:試供品をほとんど食べてくれなかった
診断後、病院で療法食の試供品を数種類もらいました。
ウタマロは偏食気味。いつもと違うにおいが気になるのか、くんくんして…そっぽ向く。挙げ句の果てには砂かきの仕草。大好きなママクックのふりかけをかけても、ふりかけだけ食べる(笑)療法食は一口も食べない日が続きました。



ちなみにうちは、ママクック全部試して、”ささみ・ムネ肉レバーミックス・ムネ肉砂肝ミックス”の食いつきが良かったので、ローテーションで購入してます。
ヒルズS/dで突破。でも長期使用はNG
いろいろ試した中で食べてくれたのがヒルズ プリスクリプション・ダイエット s/d。ふりかけをかけなくても食べてくれたので「これで行ける!」とひと安心。でも後から知ったのが、S/dには6ヶ月以上の継続使用に制限があること。
先生いわく、



「S/dは塩分が強めで水を多く飲ませる設計だから、短期集中でストルバイトを溶かすには効果的。でも長期間使い続けると腎臓への負担が出てくる可能性がある。ヒルズならC/dを続けるのがいいね。」
S/dは「急性期の治療フード」。
完治後の長期管理には別のフードへの切り替えが必要とのことでした。


現在のメインフード:ヒルズ c/d マルチケアコンフォート



今はヒルズ c/d マルチケア コンフォート チキンが基本フードです。
先生から「長期で続けるならストレスケア入りの”c/d”がいいよ」とすすめられました。
- S/dより穏やかな成分設計
- ストレスケア成分入り(下部尿路疾患はストレスも関係するため)
- 長期管理向き
実際の食いつきレポ
肝心の食いつきですが、s/dから切り替え後も、ウタマロはふりかけなしでもちゃんと食べてくれます。これ、療法食では地味にすごいこと…!
そしてふりかけをちょい足しすると、もうガッツリ完食してくれます(笑)。「療法食=食べてくれない」というイメージがあったので、ここまで食べてくれるのは本当にありがたい。
もうひとつ嬉しかったのが粒の大きさ。c/d マルチケアコンフォートは小粒なので、実は食べ方がちょっと下手なウタマロにもちょうどよくて、ポロポロこぼさずに食べられている感じがします。



療法食でこんなにパクパク食べてくれたの、c/dが初めてかも…!
もしもの保険:ドクターズケア ストルバイトケア



食べ飽き対策としてドクターズケア ストルバイトケア チキンも一度試してみたにゃ!
食いつきは悪くなかったのですが、正直に言うとウタマロの食いつきはc/dの方が良かったです。なので普段使いはc/dがメインで、こちらは”「もしc/dを急に食べなくなったら」に備えた保険”として置いている、という位置づけになっています。
療法食はどうしても「同じ味に飽きて食べなくなる」リスクがあるので、食べてくれる選択肢を2つ以上キープしておくと安心という意味で、我が家では持っておいて損はないフードでした。
試したフード、食べた・食べなかった記録



偏食猫は一種類で諦めず、複数試してみることが大事!うちのウタマロはこんなかんじ👇
| フード | 結果 | 備考 |
|---|---|---|
| ヒルズ S/d | ✅ 食べた | 急性期用・6ヶ月制限あり |
| ヒルズ c/d マルチケアコンフォート | ✅ 食べた | 現在のメインフード |
| ドクターズケア ストルバイトケア | ✅ 食べた | サブフードとして活用 |
| ロイヤルカナン ユリナリー(各種) | ❌ 食べなかった | においが合わない様子 |
| ハッピーキャット | ❌ 食べなかった | 一口も食べず |
いろいろ試してみたものの、ウタマロは結局ほとんど口をつけず…。もったいないけど処分することに。「療法食って本当に食べてくれないんだ」と、最初の壁の高さを実感しました。
この経験から痛感したのが、いきなり大袋(1kg・2kg)を買わないこと。療法食にかぎらず、フードはまず小袋のお試しサイズから試すのが絶対におすすめです。気に入らなかった時のダメージ(お金的にも気持ち的にも)が全然ちがいます。
それともうひとつ。かかりつけの動物病院で「お試しください」と試供品をもらえることがあります。療法食を始める前に、「サンプルありますか?」と聞いてみると、無駄な買い物を減らせるかもしれません。


療法食、いつまで続けるの?先生に聞いた答え
療法食を続けるうちに、逆の心配が出てきました
それがシュウ酸カルシウム結石のこと。
ストルバイトは尿がアルカリ性に傾くとできますが、療法食で尿を酸性に寄せすぎると、今度はシュウ酸カルシウム結石ができやすくなると知ったんです。しかもこのタイプは厄介で、ストルバイトのように食事で溶かすことができず、取り除くには手術が必要。
「再発を防ぐために続けている療法食が、別の結石の原因になったら…?」
そう思うと、ずっと療法食を食べさせ続けることが怖くなってしまいました。
モヤモヤを抱えたまま続けるのが不安だったので、思い切ってかかりつけの先生に聞いてみました。返ってきた答えは、こんな内容でした👇
- シュウ酸カルシウムへの転換は、そう簡単には起こらない
- むしろウタマロは、ストルバイトの再発を繰り返すほうがリスクが大きい
- だから、療法食は続けたほうがいい
- 健診は7歳以降を目安に。ただし急な体重変化・吐き気など、いつもと違う様子があればすぐ受診を
- サプリの活用もアリ



「この子はなりやすい体質なので、療法食はずっと続けた方がいいよ」
ネットの情報だけだと不安ばかりが膨らみましたが、実際にウタマロを診てくれている先生の言葉で、ようやく腹落ち。「やめるほうが安心」ではなく「この子には続けるほうが安心」。そう思えてから、迷わず続けられるようになりました。
療法食の選び方|私がチェックしているポイント



正直に言うと、私はそこまで成分に詳しいわけではありません。でもパッケージの表面より裏面の成分表は必ずチェックします🔍
猫はもともと肉食なので、見ているのは糖質が多すぎないか、そしてタンパク質がしっかり入っているかくらい。
とはいえ糖質量は袋に直接書かれていないことも多いので、原材料の最初のほうに穀物(とうもろこし・小麦など)がズラッと並んでいないか、タンパク質の割合が30%以上(30〜45%目安)あるかを、ざっくり確認する程度です。
次に重視しているのが、口コミと値段。
「食いつきが良かった」と言われているもの・口コミ評価が高いものを中心に選んでいます。
値段は、安すぎるものは選びません。あくまで私の感覚ですが、目安は2kgで5,000円以上くらい。「安かろう悪かろう」はやっぱりあると思っているので、食べたものが体を作るのでフードはケチりすぎないようにしています。(もちろん「高ければいい」わけでもないので、最後は口コミと食いつきで判断します)
- タンパク質は30〜45%を目安に選ぶ。(シニア期以降(7歳〜)は腎臓配慮から30%前後が望ましいようです)
- S/dのような急性期向けフードには「使用期間の目安(半年までなど)」の記載があるので、パッケージの注意書きはしっかり読むのが大事
- ストルバイトは「マグネシウム」が材料になるので、マグネシウム・リンが抑えめに設計されているかをチェック。



数値や設計は子の状態で変わるので、最後はかかりつけの先生に確認するのが確実です


ウェットフードで水分補給も忘れずに
ずっと療法食だと味気ないかなと。
夜はウェットを少量プラスしたり、ママクックやフィーラインナチュラルをふりかけのようにしてあげてます。



特にフィーラインナチュラルは、うちの偏食ウタマロも大好きなようで、袋開けると走ってきます(笑)
フィーラインナチュラルは水でふやかしてウェット風にもできるんですが、うちのウタマロはそれだと食べてくれず…(笑)。なので我が家は、フリーズドライのまま細かく砕いて“ふりかけ”として使っています。これなら食いつき抜群で、トッピング感覚で水分や栄養もプラスできるのでお気に入りです。
ちなみにc/dが切れちゃったときは、フィーラインナチュラルをそのまま“ごはん”としてあげたこともあります。これがまた全部きれいに完食、お皿までピカピカ✨ 偏食のウタマロがここまで食べるのは珍しいので、ストックしておくと「療法食を切らした!」というときの心強い味方になります。
先生にも「ウェットは取り入れてOK!」と言われました。
泌尿器トラブルの予防には水分摂取が命。ドライだけだとどうしても水分が不足しがちです。
【正直レポ】試したウェットフード一覧
偏食ウタマロと一緒に、たくさんのウェットを試してきました。同じ「食べない…」と悩む方の参考になればと、正直な食いつきメモを公開します(※あくまでうちの子の場合です🐈)。
- テラフェリス(ラビット&ターキー/チキン/ビーフ/ラビット)
- 無一物(むね肉/水むね)
- 金缶芳醇 まぐろ 減塩
- ZiwiPeak ビーフ
- ZiwiPeak ラム(※手であげると食べる)
- フィーラインナチュラル ラム/サーモン(※水でふやかすとダメ・ふりかけが◎)
- シーバ かつお
- 三つ星グルメ 無添加マグロしらす入りかつお(※連チャンはNG)
- わがまま猫 まぐろ(ゼリータイプ・7割)
- 銀のスプーン
- アニモンダ フォムファインステン うさぎ(※最近食いつき低下)
- 黒缶 グレインフリー
- プレイアーデン 野うさぎ(最初◎→2回目微妙)
- たまの伝説缶 マグロ
- ZiwiPeak マッカローラム
- ZiwiPeak ベニソン(最初◎→2回目微妙)
- 無一物(いわし/まぐろ)
- たまの伝説パウチ サバ(初動ダメ→結果食べた)
- テラフェリス 七面鳥
- おさかな生活
- おにく生活(初動ダメ→結果◎)
- ミャウミャウ缶(手からなら・完食はせず)
- ナチュラハ(燕の巣/マグロ)
- ワイルドレシピ サーモン(パテ)
- テラフェリス サーモン
- アニモンダ フォムファインステン 七面鳥&サーモン
- モンプチ ささみ
- 無一物(たい/鳥ささみ軟骨)
- ZiwiPeak オタゴバレー
- たまの伝説 水分補給まぐろ
- 金缶芳醇 まぐろ(通常版)
そして地味にあるあるなのが――「前はあんなにきれいに食べてたのに、今度は食べない…!」問題(笑)。



好きだからって毎回同じのあげると、飽きて食べなくなることも。なので“推し”ほどあげすぎ注意です(笑)。忘れたころにふっと出すと、またキレイに完食してくれたり。「絶対食べる」は無いんだなぁ…なんて猫らしいんだ、と毎回苦戦してます🐈
これからも「ウタマロが喜ぶ一皿」を探す旅は続きます。
新しく試したものは、随時このリストに追記していく予定です🐾
たくさん試した中で、特にお気に入りでリピートしている3つがこちら👇
余談:pHコントロール表記の総合栄養食も少し試しています
療法食ではないけれど、パッケージに「pHコントロール」と書かれた総合栄養食も、気分転換にいくつか試してみました。あくまで気休め&ローテーションの一員、という感覚です。
正直に言うと、ウタマロに食事を楽しんでもらいたい気持ちと、私自身がフード探しが好きで試したくなっちゃう気持ちが大きくて。本当はずーっと療法食がいいのでしょうけどね。
なので基本は療法食をメインにしつつ、こうした総合栄養食を試す時は少し不安もあるので「ウロアクト」というサプリも一緒にあげて、たまに寄り道する——というのが我が家のスタイルです。
❶ブリスミックス キャット pHコントロール グレインフリーチキン 猫用 2kg
グレインフリーで、サプリでおなじみのEF-2001乳酸菌が入っているのが気になって試してみました。乳酸菌はお口の健康(口腔ケア)にも期待できると聞いていたので、そこも嬉しいポイント。
食いつきは飛びつくほどではなかったけれど、出せばちゃんと食べてくれる程度。療法食の合間の「ちょっと変えてあげたい日」に使っています。
❷tama ボナペティ チキン&シュリンプ 2.5kg(グルテンフリー・クランベリー入り)
低カロリー・グレインフリーで、尿ケアに配慮したクランベリー入り。さらに低リンで、安心して続けられる品質なのが嬉しいポイントです。
こちらもものすごく食いつくわけではなかったものの、嫌がらず食べてくれたので「まあアリかな」という印象です。
どちらも「pHコントロール」と書かれていますが、療法食とは別物。
ウタマロのメインはあくまで療法食で、これらは気分転換の寄り道として使っています。
※療法食以外に寄り道する場合も、かかりつけ医に相談しながらが安心です。
まとめ
ストルバイトの療法食えらびは、わが家にとって「食べてくれない…」との戦いでもありました。最後に、たくさん試してたどり着いたポイントを整理します。
- S/dは急性期に強いが6ヶ月制限あり
- c/dは長期管理向きのメインフードとして使いやすい
- 食べてくれるかどうかは試してみないとわからない。複数試すのが大事!
- 「いつまで続けるか」は獣医さんの判断を優先
- ウェットで水分補給も並行して行う
療法食を食べてくれないと、本当に焦るし落ち込みますよね。私も「このままじゃ体に悪いんじゃ…」と何度も不安になりました。でも、何十種類も試すうちに、ちゃんと「これなら食べる」に出会えました。合うフードは、きっとどこかにあります。



同じように悩んでいる飼い主さんへ。完璧じゃなくて大丈夫!その子のペースで、少しずつでいいんです。あなたと猫ちゃんに合う“一皿”が、見つかりますように🐾
🔽ウタマロの膀胱炎発症〜再発〜治療の全記録はこちら



